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留学体験記

【オーストラリア】振り返り、のようなもの

【派遣先】クイーンズランド大学 【留学期間】2016年8月~9月
経済経営学類 T.Kさん

 私は、大学に入るまで「英語を学ぶこと」そのものがあまり好きではなかった。言うまでもなく、実際に「海外の大学に(英語の)語学研修に行く」なんて、少し前までは考えもしなかった。ではなぜ「英語を学ぶこと」が好きになったか、というか現在では私にとって日常の重要な要素の一つにさえなっているかというと、そこには色々なきっかけがある。でも一番のきっかけは、教養演習の先生であったと思う。その教養演習を通して、様々なことを学んで、そのなかの少なくない部分が、私自身が以前から興味を持っていた事柄にもつながることが分かった。そうしているうちに、私は漠然と、「留学に行きたいな」と思うようになった。そこで目についたのが、このクイーンズランド大学での語学研修だった。

 ただ、実際に行くという段になると、準備が大変だった。なにしろ海外に行くのが初めてだったから、パスポートを申請しなければならないし、保険も申請しなければならない。それに、奨学金が出るといっても、やはりそれなりにまとまったお金がいる。私は、なるべくその資金は自分で調達しようと考えていたので、出来る限りバイトをしようと考え、出発の前々日までバイトをしていた。だから、成田空港から、ブリスベン空港までのフライトは、緊張というよりか、ある種の解放感しかなかった。私の隣の席には、50歳くらいのオーストラリア人のおじいさんがいて、お互いに簡単な自己紹介や会話をした。これは、今でもよく覚えているけど、とても緊張した。

 ブリスベン空港では、大学のスタッフが迎えに来てくれて、そのままバスで大学に向かった。そのバスの中では、地元のラジオ番組が流れていて、「ああ、オーストラリアにいるんだ」と感じた。そのあとは、大学でホストファミリーが僕らを迎えに来てくれて、それぞれの家に向かっていった。私のホストファミリーはとても親切で、大学を車で案内してくれた。車で案内する、という表現からも想像がつくように、それはもう大きい大学だった。事実、私は最初の1~2週間は大学の構内で道に迷っていた。不安がなかったと言えばうそになるが、「でもまあ、なんとかなるだろう」と思っていた。

 ここからは、大学での授業、やクラスメイト、ホストファミリーについて感じたことをまとめてみようと思う。
 クラスは、思ったよりも日本人が多くて(それはどのクラスでも似たようなものだったと後から聞いた)、結局、日本人でグループを作っている人たちもいた。私はそれではここに来た意味がないと思い、なるべくいつも日本人ではない人たちと一緒にいた。
 その中でも、サウジアラビア、中国、台湾出身の人たちと話すのがとても楽しかった。もちろん、お互いの言語は違うのだから、英語で会話をせざるを得ないのだけれども、これはとてもいい経験だった。実際のところ、「I am eat.」と言っても、それが文法上間違っていたとしても、意味は通じる。通じなかったら、スマホに英文を打ったり、身振りで伝えればいい。むしろ問題なのは、恥ずかしがって何も話さないことだと思う。とにかく話すこと。それに尽きる。
 結局彼らとは、お互いの夢だとか、様々な事柄に対する考えを語り合うことができた。
 ホストファミリーはとても親切というか、本当にいい人たちだった。週末にはとても大きなショッピングセンターの買い出しに連れて行ってくれたり、日本食が恋しいだろうと、お寿司を買ってきてくれたり。5歳と7歳の子どもたちとはよく一緒にポケモンのカードゲームで遊んでいた。

 授業後(授業は午前で終わる)や休日では、クラスの友達などとバーベキューをしたり、ブリスベン市内の探検や、バーベキューをしたり、交通機関を使って色々な観光地に行った。
 

 こう振り返っていると、この大学での日々は私にとってかけがえのないものになっていることをひしひしと感じる。とてもここには書ききれない。もし、これを読んでいる方でもっと詳しい話が知りたかったら、ぜひ私にコンタクトをとってください。