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【アメリカ】留学報告 ~ミドルテネシー州立大学での1年間~

【派遣先】ミドルテネシー州立大学   【留学期間】2016年1月~2017年11月
人間発達文化学類4年 芳賀 勇人

 留学から帰ってきた生徒に決まって向けられる手垢のついた質問がある。「留学して何か変わった?」私はこの種の質問に対して決まって心が広くなったと答える。
 留学生活が始まり、予想をはるかに上回る規模、また多様性に満ちた環境に最初は戸惑いを隠せなかったが、今思えばそういった環境が私の思考に深み、余裕を与え、今の私を形成してくれているのだと思う。福島大学のキャンパス内に、巨大なアメリカンフットボールのスタジアムがあるだろうか。バスケットボールコート、バドミントンコート、バレーボールコート、フットサルコート、ボルダリング施設、プール、屋内トラック、さらには薬局まで整備してあるジムが福島県にいくつあるだろうか。アジアはもちろん、ヨーロッパから南米まで、世界中の人々と交流し、共に授業を受け、時には寝食を共にするという経験ができる場が日本にどれだけあるだろうか。
 言葉はもちろん、建物や土地の規模、国籍、文化も違う地で約1年間生活し、今何を思うのかと聞かれれば、私の答えは決まっている。日本はちっぽけだということ。しかし、これは咀嚼すると、私が日本国内での考え方、価値観、経験だけで満足し、「日本」が私の中での「世界」であったことがちっぽけであったということになる。

 私はアメリカに留学した。現地では関東・関西・四国・九州・沖縄など様々な背景を持った、私と同じようなたくさんの日本人留学生に出会い、ルームメイトはアメリカ人とフィンランド人、同じ寮にはフランス、イタリア、ドイツ、台湾、ジャマイカ等、各国から留学生が集まり、英語を通して生活を共にした。
 授業では、現地学生に囲まれ、日本では到底知りえなかった学生たちの授業に対する情熱と積極性に驚かされた。1つのクラスに3、4つの国籍が存在するのは当たり前で、英語という1つの言語を通じて、とてもグローバルな環境が整備されていた。
 また、トランプ大統領誕生の瞬間に泣き崩れる女性や、その翌日にはショックから授業を休校にしてしまう教授など、現地の政治的関心、情熱にはたびたび驚かされた。
 こういった例を挙げればきりがないが、最後に、最も基本的な私の考えとして、場所が違えば人が違い、人が違えば文化が違い、文化が違えば価値観が違い、価値観が違えば考えが違うということ。まさに「別世界」という状況での経験は、人の心を様々な切り口から豊かにし、人の思考、さらには人間性を広く深いものにしてくれるということを実感した。