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留学体験記

【韓国】留学レポートⅡ

【派遣先】中央大学 【留学期間】2017年2月~2018年1月
経済経営学類 S.Mさん

 韓国へ留学してから、早いもので6カ月が過ぎました。大学の夏季休業も終了し、すでに秋学期の授業がスタートしています。韓国の大学は日本の大学よりも1カ月早く夏休みに入り、1カ月早く授業が始まります。今年の韓国の夏は、天気が悪い日が続き、気温もそれほど上がっていなかったように感じます。

 春学期の最後はテストに追われたという印象があります。ルームメイトと一緒に部屋で勉強する中で、あまりにもやる気が出ず二人揃って取り乱してしまったり、テスト勉強の合間には配達で頼んだチキンを食べて、お笑い番組を見ながらに爆笑したりしました。テスト勉強は辛かったですが、ルームメイトとの思い出が出来て、色々な意味で充実した日々を送りました。
 春学期が終了して、私が仲良かった友達のほとんどは自分の国へ帰ってしまいました。特に仲が良かったフランス人の友達が帰国する時はものすごく悲しく、今でも寂しい気持ちになる時がありますが、別れる時にまた会う約束をしたので、会えるまでの間、SNSを使って連絡を取り続けたいと思いました。彼らから貰った手紙は私の宝物です。下の写真は、お別れ会をしたときの写真です。ホンデで夜通し飲みました。

 夏休み期間は、寮で色々な問題が起こったように感じます。休暇中に部屋の移動があったのですが、新たな部屋に問題がありました。その部屋は、前の人が掃除を全くせずに出ていったようで、床はなぜか黒く、食べ物のカスやゴミ、髪の毛がかなり落ちていました。シャワールームやトイレも汚れており、とても掃除をせずに移動できるような部屋ではなかったため、私はその部屋の掃除を必死に行いました。なんとか住める状態になったので、部屋の荷物を運びこみ、移動完了させました。他の日本人も同じ状況だったらしく、その日は全員必死に掃除をしたと聞きました。日本人はやはり綺麗好きで几帳面なのかな、と感じました。

 二つ目に、夏季休業中も寮にいる人は事前に申請をしていたのですが、開寮日前の1週間はまた別の申請が必要ということを、私たち留学生は直前まで知らずにいました。手続きをしなければいけないものについては、寮の掲示板に韓国語と英語でお知らせしてあるのですが、この件については、寮のホームページを見ないとわからず、またハングル表記しかありませんでした。もし、韓国語が全くできない留学生が申請する場合、どうするのか疑問に感じました。
 無事に申請が完了し、8月21日から開寮日までの一週間は無事に住めるようになりましたが、とある問題が初日の21日に発生したのです。朝寝ている時にいきなり、寮の放送があり、私は寝ぼけながら放送を聞いていたのですが、その内容は「8時から自分の部屋に居た場合は罰点を受ける」というものでした。そんなことは知らず、全く準備をしていなかったので、私は慌てて飛び起き、急いで顔を洗って歯磨き、着替えをして外に出ました。周りもその事を知らなかった人が多く、ほとんどが寝起きで出てきていました。
 追い出された後は、夕方の5時にならないと部屋へは戻れませんでした。このことについて、ホームページに掲載されているのだと思って確認してみたのですが、そのような連絡はありませんでした。せめて8時から17時の間は部屋に居られないということを知らせて欲しかったです。

 今まで韓国語を学んだり、使ったりする機会が少なかったことで悩んでいたので、夏休み期間からは学校の語学学校に通うことにしました。通い始めてからは、高い学費を払ってでも、語学学校の授業は受けるべきであることを実感しました。今まで曖昧だった文法や単語を学ぶことができ、一日一日が本当に勉強になりました。授業の中で疑問に感じた内容は、個別に先生に聞くと解かりやすく説明してくださるので、語学学校に通うことが苦にならずに、楽しく充実した生活を送ることが出来ました。また、そこで出会ったクラスメイトもいい人達ばかりで、韓国語を通して異文化交流ができる良いチャンスでしたし、まだまだ知らないことが多いということを知りました。下の写真は、夏学期最後の授業の時に取った集合写真です。

 語学学校の同じクラスの友人も然り、良い出会いが多かった夏休みを送ることができました。
 旅行中のタクシー運転手、日本と韓国をつなぐ仕事をしている方、韓国の違う大学へ入学して勉強している方、日本企業の韓国支部の偉い方...。その中でも特に良かったと思えるのは、オンニ(お兄さん)、オッパ(お姉さん)たちとの出会いです。そのオンニたちは、韓国語をあまり上手く話すことが出来ない私に対して嫌な顔ひとつせずに、笑顔で私の話を聞き、面倒を見てくれて、本当のお姉さんのように接してくれました。そんな方たちに出会えたことは幸せだなと思いました。下の写真はオンニたちと飲みに行ったときに撮った写真です。


 

 秋学期も始まり、留学生もやってきました。新たな出会い、授業、語学学校と、これからは春学期よりも、充実した日々になるのではないかと感じています。残り少なくなってきている留学生活を実りあるものにするため、精一杯過ごしていきたいです。