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【ルーマニア】ルーマニア留学 折り返しで感じること

【派遣先】ブカレスト大学 【留学期間】2017年10月~派遣中
人間発達文化学類2年 大久保 すみれ

 

大学での学習

 後期に入りました。大学では前期に引き続き英語と日本語教育の勉強をしています。
英語は最近熟語に力を入れて取り組んでいます。一見知っている単語の連なりで読めそうではあるが訳してみるとなんとなく意味が通らない、ということが多かったので重点的に勉強しています。
 日本語教育に関しては、先生がご厚意でセメスターの終わりの方に教壇に立って教える機会をくださったのでそれに向けて授業案を考えたりなど準備をしています。友達に日本語を教えるときに説明がわかりやすいなどと褒めてもらえると喜びを感じ、もっと詳しく教えられるように勉強をしようと思えます。

授業外の活動

 体を動かしていることが多いです。地元の中高生に混ざってハンドボールをしたり、ジムに通ったりしています。ジムには3月から通い始めたのですが、最近勉強をするときの集中力が上がりました。大学受験の時期にもよく耳にしていた言葉ですが、勉強するためには体力が必要というのは事実だと思います。
 4月に入ってからはブカレストマラソン大会の練習として毎週日曜に7キロほど走っています。ブカレスト大学に留学している歴代の日本人学生のうちのほとんどがこの大会に参加しているため通過儀礼だと思って練習を頑張っています。

季節の活動

 3月は春の訪れを祝う月で赤と白の小物を身につけます。ブレスレットやブローチなどが多いです。基本的には男の人が女の人に贈るようですが私は女の友人からもらいました。3月いっぱい身につけます。
 4月にはイースターエッグを作りました。たまごに模様をつける方法はいろいろありますが私はイースターエッグ用の紙をたまごにぐるりと巻きつけて茹でる方法でやりました。このイースターエッグは食べてもいいそうですが割ってみたら中にもちょっと色が付いていたので食べるのはやめて部屋に飾りました。


▲マルティショールのブレスレット


▲イースターエッグ



日本語学科のイベント

 4月22日には日本語学科で一番大きなイベントである道開きが行われました。活動内容は、昨年11月に行われた日本の夜とほとんど同じで、手作り寿司の販売や着付け、折り紙、太鼓、書道などのワークショップを行いますが、日本の夜よりも大規模に行われました。
 前回同様私は寿司クラブのメンバーとして寿司をたくさん作りました。今回はネコ型おにぎりも作り、これは大好評でした。人もたくさん来てブカレストにはこんなにも日本に興味のある人がいるのかと驚きました。

▲書道を少し教えました



人種差別について

 ルーマニアにも人種差別はあります。ルーマニアはアジアとヨーロッパの境目にあり、アジア方面からの移民が多くいます。いわゆるジプシーと呼ばれる集団ですが、ルーマニアにいるのはロマ族という北インドに由来する民族です。その多くはルーマニアに定住して生活していますが、ルーマニア人は彼らをルーマニア人だとみなしません。国の治安を悪くしているのはロマだと皆考えています。差別が激しいために、教育を受けられない、そして仕事に就けないという負のスパイラルになってしまっているのが現状です。
 ブカレストで生活をしていて、ジプシーは地下鉄やバス、道などでよく目にします。金をくれと声をかけられますが相手にしていたらきりがないので無視をするしかないです。ルーマニア人はジプシーがいることを問題だと思っていますがほとんどの人がジプシーを差別することは問題だと思っていません。

 私もアジア人として差別をされることが結構あります。レストランで店員に冷ややかな態度を取られたり、道を歩いているだけで「キーネ(中国人の女)!!」と叫ばれて馬鹿にされたりします。私は中国人ではないですがここで必死になって私は中国人ではないと否定するのは中国人の方々に失礼な気がするので黙って無視をします。ルーマニア人は特に中国人を嫌っており私が日本人だとわかると急に態度が軟化します。これが私は嫌です。何を基に優劣を決めているのか知りませんがルーマニアにはアメリカのように差別を無くそうという意識がないです。残念な事実ですがブカレスト大学も例に漏れず制度的にも態度的にもエラスムス(ヨーロッパ内の交換留学生)とアジア人留学生の待遇の差が少なからずあると感じます。エラスムスの生徒に対してとアジア人の生徒に対してで態度が違うなと感じる教諭もいました。もちろん教諭全員ではないですがゼロではないということです。嫌いだと感じたのでその先生の授業に行くのはやめました。

 未だに世界に根強く残る有色人種への差別ですが先進国ほどそのような差別的な考え方から脱却してしています。ルーマニアはまだそのような段階に来ていません。自分の国にいて人種差別を受けることはないです。ルーマニアに来て初めて身をもって差別を経験しました。決して楽しい経験ではないですが差別の問題に対して今までよりも敏感になることができました。



留学生活折り返し

 留学生活も折り返し地点を通り過ぎました。当たり前のことですが違う場所に行くと違う人に出会えます。それは国をまたがなくても同じことが言えて、福島に帰ったら今まで行かなかった場所やコミュニティに行こうと思っています。
 留学するということについて、友人が斬新な考え方を持っていたので紹介したいと思います。彼女は韓国人で学業に疲れて、休学する代わりに留学をしたと言います。学業に疲れるのは、学業を頑張った人ならではだと思うので、こういう留学の仕方をするのもいいものなのかもしれないと思いました。友人は月に2回ほど他の国に旅行に出ていて、とても楽しそうに過ごしています。残りの生活も新鮮な発見をたくさん出来たらと思います。