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【ハンガリー】最終レポート

【派遣先】カーロリ・ガーシュパール・カルビン派大学 【留学期間】2017年9月~2018年6月
経済経営学類4年 瀬川 将也

 2017年9月から1年間、ハンガリーはブダペストにあるカーロリ・ガシュパール・カルヴィン派大学にて留学をしていました。留学をするということは私の高校生の時からの夢だったため、その夢がかなった1年間は本当に幸せで、いい経験になりました。このような貴重な機会を頂けたことに感謝しています。

 実はハンガリーという国に関して最初はほとんど知らない状態でした。福島大学との交換留学先として昨年からハンガリーが追加され、その時に初めてハンガリーという国を調べました。しかしヨーロッパの中でも東ヨーロッパであるハンガリーは、情報が少ないです。ネットの中で調べたとしても、なかなか確かな情報を見つけることができず、出発の時には不安な気持ちで飛行機に乗りました。
 しかし、過ごしていくうちにハンガリーという国がとても美しく、人も優しい、食べ物も美味しい素晴らしい国だとわかり、数ある留学先の中で、ハンガリーに行けたということに喜びを感じています。

 

ファーストセメスター

 ヨーロッパでは前期と後期のことをセメスター(学期)単位で数えます。そのため私もそれに沿って前期・後期をファーストセメスター・セカンドセメスターに分けて説明したいと思います。

 ファーストセメスターは挑戦の連続でした。オリエンテーションや友達との会話、授業は勿論すべて英語です。英語にそこまで自信がなかった自分としては常に劣等感を感じながら生活をしていました。授業の予習・復習をしっかりしなければ、授業についていくこともできないため、毎日必死に勉強していました。ここまで授業の準備をしっかりしたのは高校生以来だったかと思います。
 
 そんな中、親切にしてくれたのは、留学生の人達でした。ヨーロッパでは1セメスターだけの留学が活発に行われます。私の周りにはドイツ・オランダ・スペイン・トルコから来た学生が多く、留学生パーティーで出会ってから、とても仲良くなりました。彼らは本当に優しく、私の英語があまり上手くないことを知ると、会話の時には常に話を理解してくれようとしてくれました。更に、授業で一緒の時は課題が出るたびに、どんな課題が出たか、それを理解しているかどうかを確認してくれて、恥ずかしながらそのおかげで、私は何度も助けられました。

 週末には旅行に行ったり、お互いの国の料理を作って振る舞うインターナショナルパーティーも開きました。彼らなくしては、私の充実した学校生活は成り立たなかっただろうと、今でも思います。


 

セカンドセメスター

 後半のセメスターは前半とは大きく異なる生活でした。ファーストセメスター時の生活は本当に楽しかったのですが、その生活をしているうちに、留学の目的について強く意識するようになりました。留学をする人は今、とても増えています。しかしその密度は様々で、ただ怠惰に毎日を過ごしている人もいれば、自分から活動的にいろんなことにチャレンジする人もいます。
 私もせっかくなら遊ぶだけの生活ではなく、なにか留学中に自分にしかできないことを成し遂げたいと思いました。そんな中、行った活動は大きく2つあります。

  まず1つ目はよさこい団体の立ち上げです。カナダからよさこいを広げようという活動をしている、高知のよさこいアンバサダーの方がいらっしゃいました。その方は次にハンガリーにてよさこい団体を立ち上げようと活動をしていたのですが、偶々ご縁があり、その活動を手伝うこととなりました。メンバー集め、練習、宣伝、ワークショップ、ステージ出演交渉などなど全て自分たちで行いました。苦労したこともありましたが、最後はある程度軌道に乗せることができました。ステージでは、ハンガリーで一番大きなアニメイベントに出演、更にはハンガリーにある大使館が主催のイベントでも踊らせていただき、普通ではできないような体験をすることができました。

 2つ目に、福島の現状に関する公開講座を行いました。ハンガリーだけでなく、世界では福島はいまだ人が住めない地だと言われています。間違った知識を正すために行ったのがこの講座です。講座はハンガリー語の通訳付きで、2つの大学、1つの高校の計3つの学校で行いました。総勢約150人ものハンガリー人に聞いていただき、講座の後に取ったアンケートの結果を見ると、「福島に対するイメージが変わった」「今も福島に住む人々が頑張っていることを知った」「日本に行くことがあったら是非福島にも行きたい!」など、うれしい声をいただくことができました。福島から来た学生として正しい福島の知識を知ってもらうことが大切だと思います。この活動は大学の先生たちが協力してくださって実現したものなのですが、これから他の国に留学する学生にも進んでこの活動を行っていってほしいとそう感じました。

さいごに

 留学をする前とした後では、少しだけ自分が変わったように思えます。人間はみんな同じだということを知りました。世界のどこへでも行けるし、どこでも生きていく自信がつきました。見た目の部分では大きく変わりませんでしたが、こういった中身のちょっとした違いが、グローバルな人材かどうかの違いだと思います。その感覚を当たり前として捉えられるようになったことは、個人的にはとても良い成長でした。

 誰でも旅行や短期留学で海外に行くことは可能です。しかし最低でも1年間海外に住んでみるということは学生にしかないチャンスだと思いますし、言葉では説明できない感覚として、とても重要な経験だと思います。もし留学をしたいという意思がある方がいたら、あまりリスクを考えすぎないでください。留学することは怖いことではなく、楽しいことです。そのちょっとの恐怖心を超えて、大きな成長と代えがたい経験を得てほしいと思います。