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【韓国】研修レポート

【派遣先】中央大学 【留学期間】2018年8月
行政政策学類2年 柿崎 幸恵

 私は、2018年8月3日~19日の約3週間、韓国中央大学にて短期語学研修に参加しました。この研修が私にとって初の海外渡航であり、最初は期待感よりも不安の方がはるかに大きかったです。海外で3週間も生活できるかすごく心配していましたが、語学クラスや文化体験で他の国の友達が増えるにつれて不安は解消されていきました。研修最終日には日本に帰るのが嫌になったほど、楽しくて充実した3週間でした。

 韓国で生活するにあたって様々な文化の違いを体験しましたが、中でも習慣の違いは面白いと感じました。日本と違った韓国特有の習慣を幾つか紹介したいと思います。

 まず1つめは、食事の場での習慣です。日本では食べるときにお椀やお皿を持って食事するのがマナーとされていますが、逆に韓国ではお皿を置いて食事するのがマナーとされています。お皿を持って食べるのはマナー違反であり、学生食堂やご飯屋さんで周りを見ても誰もお皿を持って食べている人はいませんでした。汁物が入った器でさえ持ち上げることができないので、汁物を食べる際はスプーンですくって食べるのが習慣になっています。スプーンだと一度に少量しか食べることができないので、最初はもどかしいと感じることが多々ありましたが、研修終盤になると慣れてしまいました。食事に関する習慣は日本人の私にとって難しいものが多かったですが、実際に体験しながら生活していくのは新鮮で、とても面白かったです。

 2つめは、年上を敬う習慣です。韓国は上下関係が厳しく年上を敬う国であることは事前に知っていたのですが、実際にそれを体感したのは特に電車の中においてでした。満席の状態でお年寄りが乗ってくると、韓国人は誰かしら必ず立って席を譲っていました。日本では40歳~50歳くらいの中年の人に席を譲る人はあまり見ず、お年寄りに席を譲る人はたまに見るくらいの感覚でしたが、韓国の電車の中では誰かが席を譲る光景をほぼ毎回のように目にしました。若い人は中年の人に席を譲り、中年の人もお年寄りに席を譲り、お年寄りの人は自分と同じくらいの歳の人に「次で降りますので」と席を譲っている時もありました。私を含めてですが、日本では積極的に声を掛けられる人が少ないと感じます。韓国で生活して比較してみなければこう感じることはないと思うので、視野を広げて多くの角度から考えるためのいい経験になりました。

 3つめは、年上の人の呼び方に関する習慣です。韓国では自分より年上で親しい関係の人を直訳でお兄さん、お姉さんと呼びます。年下男性から年上男性は형(ヒョン)、年上女性は누나(ヌナ)、年下女性からはそれぞれ오빠(オッパ)、언니(オンニ)となります。韓国に渡航する前までは、これらは兄弟間や恋人間でのみ用いられる厳格な呼称だと思っていました。しかし、女性が仲のいい複数の男性に対して「オッパ」と呼び掛けているのを見て、思っていたよりもフランクな使い方だと感じました。また、若者が集う観光地、弘大で買い物をしていると明らかに私より年上の女性店員が「オンニ、かわいい服たくさんありますよ~」と話しかけてきました。日本で客引きの時に使う「お姉さん」と同じ意味で使うこともあるようです。このようなことは実際に現地に行かないと気付き得ないことなので、本当に貴重な経験ができたと感じています。

 以上のような習慣の違いを含め、韓国での生活は毎日がとても新鮮で楽しかったです。学校生活においては、語学のクラスや多国籍活動班のGLAMを通してたくさんの国の友達が出来ました。台湾や中国、マレーシアなど他の国の人と情報交換して今まで知らなかったことを教えてもらえたのが今回の語学研修の最も大きな報酬だと感じています。お金の価値や美味しいと感じるもの、美しいとされる顔など、国によって感覚はバラバラでした。韓国での生活を通して私の国だったらこうするとか、韓国のここが理解しがたいとか、日々の会話から吸収した知識はすごくリアルでかけがえのない経験だと感じます。教科書を読むだけでは知り得ないことを体験出来て、すごく充実した3週間になりました。今回の経験を忘れることなく、常に広い視野を持って行動できたらいいと思います。