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【中国】短期語学研修レポート

【派遣先】華東師範大学   【留学期間】2019年2月~2019年3月
行政政策学類2年 加藤 優里奈

 私は今回、華東師範大学の二週間中国語強化コースを受講しました。受講する中で語学をはじめとし、中国社会の問題点や日本がどういう国なのかを客観的に見ることが出来、非常に良い機会となりました。特によかったと思ったのは中国でのインターンシップです。その中で最も考えさせられた二点について述べていきたいと思います。

 一つ目は、中国は福島県の農産物を輸入禁止にしているという点です。この話は、福島県上海事務所で聞きました。上海事務所の渡辺さんは "一刻も早く解決したいが、県と国ではレベルが違うため話を取り合ってもらえず、やはり国と国で交渉するしかない。しかし、中国側が輸入解禁を外交手段にしているためなかなかうまくいかない。ただただ、早く解禁してくれと祈るばかり" と話してくださいました。早く輸入解禁してほしいが、直接的な行動を起こせない。途方もない道だが、風評被害を少しでも減らすことで一日でも早い輸入解禁につなげようと、日々努力している事務所の方々のやるせなさを感じました。
 福島県内の復興はどんどん進み、いまや私たちは震災前とほぼ変わらない生活を送っています。しかし、海外の風評被害はまだ消えず、本当の復興という意味ではまだ先なのだろうと改めて思いました。

 二つ目は、プリンターの部品工場を見学し実態を見た時です。中国製品は今や日本のいたるところで使われていますが、中国がいかにして大量に製品を安価で作り出しているのかを間近で見ることが出来ました。
 工場の方に話を聞くと、労働者の多くは農村部出身であり、仕送りを増やすため、できるだけ長い時間働きたいという要望があるそうです。そのため、一日の労働時間は12時間程となっており、工場の機械代なども元を取るためには24時間体制で稼働させなければならず、12時間交代で運営しているそうです。
 時給は日本円に換算して約200円ほどで一日働いたとしても2400円ほどにしかなりません。日本人からすると、これでも十分安いですが、この時給は上海のもので、田舎になるとさらに下がります。しかし、最近は労働条件が悪いからと断られることが増えたそうです。今後中国が日本と同じような道をたどっていくのかとしみじみ考えてしまいました。
 今の安価な商品は中国などアジアの農村部の安価な労働力によって賄われています。しかし、今後中国でも日本のように物価が上がり、時給が上がったとしたら中国経済に頼っている日本の経済はどうなっていくのだろうと疑問が生まれました。

 最後に、今回の研修を通して、日本にいては想像もつかないことが多いということを感じました。衛生面の遅れや教育の不徹底を含め、文化の違いや社会問題は、聞いていたことと実際に見るのではまったく違います。
 また、大学の授業である程度予備知識があったのも良かったと思います。予備知識があるとないでは、見え方が全然違います。今後も機会があれば海外に赴き、それぞれの国が抱える問題を肌で感じていきたいです。