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留学体験記

【韓国】留学6か月レポート

【派遣先】韓国外国語大学 【留学期間】2018年9月~2019年7月
経済経営学類 Y.Yさん

 

はじめに

 早いもので韓国での留学生活が折り返し地点となってしまいました。これまでの留学生活を振り返り、韓国留学の様子をお伝えしていきたいと思います。

授業、勉強について

語学堂

 私は語学堂に通っています。最初は3級から始まり、現在語学堂の5級のクラスで授業を受けています。授業は平日9時から13時までの50分、4時間です。3,4級までの中級の授業では毎日2,3個の文法を習い新しい単語も10個以上出ます。

 5級の内容は中級とは打って変わり、社会的な内容になりました。中級の時と比べ文法は多くはありませんが、出てくる単語は難しくなってきました。しかし漢字語と呼ばれるもので私たち日本人にとっては理解しやすい単語の場合も数多くあります。そのため改めて単語の意味を理解するようになり、韓国語を通して日本語を学んでいるときもあります。生徒は中国、日本、ベトナムの割合が高くなり中級のときよりも国籍は多くありません。また、5級では毎週金曜日に討論を行います。韓国の時事に関する内容を主に討論します。4級とは全く違う内容に戸惑いましたが、外国語で自分の意見を言うという今までにない経験が出来ています。またその中で改めて自分の性格について知ることが出来ました。大人数の場では萎縮してしまい、頭の中の言葉がまとまらずに、相手の意見に対して言い返すことができません。これからの討論を通し積極的に発言をして自分の成長に繋げていきたいです。また中間発表では韓国語のPPTを作成し、韓国社会の時事問題に関する発表を行いました。今までの発表とは異なり、主題に関連する資料を探さなくてはいけないため、とても難しかったです。しかし発表をし終えて達成感を感じることが出来ました。

言語交換

 前学期に言語交換をしていた友達が日本へワーキングホリデーに行ったため、今学期からは大学のプログラムに参加することにしました。そのプログラムは学びたい言語同士の人でペアを組み、一学期5回以上の言語交換学習、3回行われる行事に最低2回参加するというものです。私たちは週に1回勉強をしたり、遊びに出かけたり、料理を作ったりなどを通してお互いの言語、文化を教えあっています。

生活について

寄宿舎

 私は学校の寄宿舎で生活をしています。三月からルームメートが変わりました。ポルトガル語が母国語のブラジル人です。彼女が英語で話し、私は韓国語とつたない英語で会話をしています。留学生活で違う国の人と同じ部屋で過ごすということは一つの経験です。お互いの言語や文化について学べる機会だと思うので積極的にコミュニケーションをとっていきたいです。そして、これを機に英語の勉強も始めたいと思いました。

食事

 寄宿舎では料理ができないため出来合いのものを買って食べるか、外食をするかしなければなりません。初めのうちは学食で食べていたのですが韓国の料理をいろいろ食べてみたいということもあり、最近は出来合いのものを買って食べたり、外食をしたりすることが多いです。また韓国ではペダル(出前)で様々な料理をアプリで簡単に頼むことができます。日本にいた時には体験できない便利さを味わえます。日本でも出前が幅広いメニューを取り扱ってくれたらいいなと思います。韓国の食文化を体験するために生活費のほとんどを食費に充てています。

▲左 / 出前のチキン 1800ウォン(1800円)、
 右 / チーズチムタク 1800ウォン(1800円)
日本の肉じゃがをすこしピリ辛にさせた様な味です。

環境

 現在、韓国ではPM2.5による影響で空気がくもり息苦しく感じる日も多いです。ケータイにも韓国環境庁から注意報が届きます。PM2.5の濃度がとても濃い日にはマスクをして出かける必要があります。日本とは異なる環境のため健康に気を使いながら過ごすことを心掛けています。

旅行

 12月に4日間済州島に行ってきました。柱状節理を見て自然の偉大さを感じ、牛島の白い砂浜と青い色の海を見て、ソウルとはまた異なる自然をたくさん満喫してきました。また、2月には1泊2日で全州に行きました。全州は、美食と韓屋で有名な地域です。おいしいビビンパを食べ、韓服をきて韓屋を回りました。また実際に韓屋に泊まりました。外はとても寒いですが、韓国のオンドルという床暖房のおかげで温かく眠ることが出来ましたし、韓国の歴史に触れることのできる旅でした。
 3月には京畿道にある韓国一のテーマパークエバーランドに行ってきました。エバーランドは中に動物園もあり、入場料に含まれています。私が行った時はちょうどチューリップ祭りを開催しているときでした。美しい景色や珍しい動物たち、スリル満天の乗り物を一度に楽しめることができるテーマパークでした。私は釜山と大邱という地域にまだ行ったことがないので残りの留学生活で行ってみたいと思います。
▲左 / 済州島 柱状節理、右 / 済州島 牛島


▲左 / 全州 韓服を着て慶基殿の前で撮影、右 / 全州 韓定食


▲左 / エバーランド チューリップ祭り、右 / エバーランド 韓国在来種のとら

今後について

留学当初の目標である「語学堂6級を卒業」し韓国でTOPIKⅡ6級を取得したいです。また、学期の間の休みを利用し、日本で就職活動を進めていきたいと考えています。そしてまだ行ったことのない地域に足を運び韓国の文化をもっと知りたいです。

最後に

 1年の留学生活も残すところあと半年になりました。これまでの留学生活を振り返ると、とても速かったように感じます。それと同時に韓国の生活に慣れ緊張感も薄れてきました。「留学当初の目標を忘れずに、日々を大切に過ごしていかなければならない」と、このレポートを書きながら改めて思いました。残りの半年間で自分の目標・やってみたいことを、悔いなくやり遂げたいと思います。