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【中国】留学半年レポート

【派遣先】重慶理工大学  【留学期間】2018年9月~派遣中
経済経営学類4年 渡辺 彩

 

 皆さん、こんにちは。日本では新学期も始まり、新しい環境にドキドキしている頃ではないかと思います。こちらは一足早く後期の学期がスタートし、約一月半経過したところです。

 先日は重慶の観光名所や食べ物、授業の様子などについてお伝えしました。今回は重慶からほど近い長寿への小旅行、初めてのホームシック、そして中国と日本の文化的つながりについてお話ししたいと思います。

 

長寿小旅行

 二月末頃、知人にお誘いいただき、重慶から車で2時間ほどの長寿へ連れて行っていただきました。一般のご家庭に招待いただき、美味しいお昼ご飯を頂きました。こちらに来てから、重慶地域の家庭料理を食べるのは初めてで、とても貴重な経験をさせていただきました。水餃子やこの地域特有のソーセージをはじめとした料理はどれも美味しくて、お店で食べるのとは違った、家庭の賑やかな食卓がとても新鮮でした。

 その後は長寿の観光名所、長寿湖を訪れました。天気もよく、湖の近くで凧揚げやバーベキューを楽しむ家族連れの姿が目立ちました。長寿は柑橘類の産地としても有名で、湖の周りにはミカン畑が広がり、鮮やかに色づいたミカンがあちこちに実っていました。お土産にたくさんのミカンも頂き、とても充実した一日となりました。


▲長寿湖周辺でミカンを売る農家の人たち

▲いただいた家庭料理の数々

 

突然のホームシック

 これまで、あまりホームシックというものに縁がなかったのですが、留学開始から半年以上経って、初めてホームシックを味わいました。

 当時、人間関係のトラブルやその他いろいろな事情が重なり、かなり日本が恋しくなった時期がありました。その頃は何をしていても、「日本だったらもっと○○なのに...」「もし今日本にいたら...」とセットで考えてしまう癖が付いていました。今思うと、そんなことを考えても仕方ないと分かります。

 私の場合は、自分を取り巻く問題や、ちょっとした日本との違い、それらに付随する嫌なイメージなどがホームシックの大きな原因だったと思います。そこで、他に集中できるもの(試験勉強など)をつくったり、友達と遊びに出かけて、買い物や、美味しいものを食べて気分転換したりして、嫌なことが起こったら早めに忘れるように心がけました。また、夜一人になると、物事を悪い方向に考えがちなので、早めに寝て朝から活動した方がいろいろと上手くいくこともわかりました。

 人間関係のトラブルは、周りの友達や先生に相談して、助けてもらったりアドバイスを頂いたりすることでだいぶ楽になりました。なかなか自分の主張をはっきり通すというのは難しいと思うのですが、中国で暮らす上でかなり重要なことだな、と最近感じます。

 何事もトラブルはつきものですが、短い留学の間ずっと悩んでいるのももったいないので、有意義に過ごしてしまうのが一番だな、と学びました。

 

日本と中国の文化的つながり

 学期も後期に入ると、授業の内容も少しずつ難しくなってきました。その中でも私の一番のお気に入りは、読み書きのクラスです。

 先生が教科書の内容の他に、短い物語や詩歌を用意してくださり、その内容を読んで理解し、さらに自分の中国語で内容を書き表す、というものです。これがなかなか難しく、細かなニュアンスの違い、文法の間違いに苦労しています。

 詩歌の中には『春暁』など、中学高校で習ったものも登場しました。教科書でもたびたび中国の故事成語について学んでいます。「百聞は一見にしかず」など中国から輸入され、現在まで日本語で用いられるものもよく出てきます。こうして学ぶなかで、今まで意識していた以上に日本の文化的発展に中国の文化が大きく寄与していることを改めて知ることができました。

 さらに、これまで国語の古典で漢文を学び、その意味や背景を知ることで、違う国に暮らしていても同じ詩や物語を読み、情景を楽しむことができるのだと感動を覚えました。これは私が漢字文化圏に生まれたからできることで、なかなか英語ではこのようにいかないでしょう。ですので、漢文を学んだ皆さん、皆さんは少なくとも日本語と中国語のバイリンガルです。胸を張ってくださいね。

 現在、日中間には経済的、政治的、歴史的な理由、さらにはもっと小さな個人的感情から、互いに様々な問題を抱えてはいます。そのなかでも、私たちは国境を超えて一篇の詩を楽しむことができる、それはとても素敵なことだと思うのです。私はそれをこれからも胸に留めていきたいです。


▲『春暁』の授業ノート。中段の中国語は私、下段の中国語は友人が中国語で訳したもの。