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【中国】中国短期研修レポート

【派遣先】華東師範大学  【留学期間】2019年2月~2019年3月
共生システム理工学類2年 西森 真衣

1.目的

 実際に現地の大学(華東師範大学/上海)に2週間滞在することで中国語の向上を目指し、沢山の外国人と接することで異文化への理解を深める。

2.方法

2.1 スケジュール

・2/23 深夜の便で上海へ
・2/24 大学へ移動、入寮
・2/25~3/8 授業、それ以外の時間は自由
・3/9 退寮、深夜の便で帰国

 

2.2 必要物品

・パスポート
・お金
・筆記用具
・辞書
・ノート
・二週間分の衣類
・大きめのスーツケース

 

3.結果

 引率の先生がいないこと、初めての海外であること、ほぼ初めて会った先輩と二週間同じ部屋で過ごすことなど不安な要素は山ほどあったが、それらの心配は全く不要であった。まず、ご飯がとても自分の好みに合っていたのでとてもよく食べた。また、今回の研修に一緒に参加したほかの7人とも仲良く過ごせたので、いろいろな所へ一緒に出かけた。何よりも現地に留学に行っている先輩がたくさん面倒を見てくれたので、困ることがなかった。図1~4に示す。


図1.みんなで火鍋 

図2.現地の先輩と居酒屋 

図3.有名な夜景 

図4.上海ディズニーランド

 

 私たちは今回、華東師範大学の留学生用プログラムの、中国語強化コースに二週間という短期間で参加した。初日にグレード分けテストが行われ、私は初級の下から二番目のクラスになった。授業は平日のみ行われ、午前、午後に分かれている。表1に週の時間割を示す。ちなみに、二週間滞在した大学の寮から授業のある教室までは徒歩5分しかかからなかったので、毎日8時まで寝ていた。図5に示す。



図5.寮の中・外の様子



表1.授業スケジュール

 クラスメートは本当に多国籍で、私のクラスには日本人、韓国人、アメリカ人、スペイン人、東南アジア人、ヨーロッパ人などがいた。初級クラスなのでみんな中国語はほとんど使えず、授業やクラス内での日常会話はほぼ英語で行われた。図6に示す。

図6.初級1-2クラスのみんな

 

 昼休みや放課後、土日は完全に自由時間だったので時間を見つけてはいろいろな所へ遊びに出かけた。地下鉄やバスにたくさん乗ったので、現地の電子交通カードを作った。上海のバスは料金前払いで一律64円、地下鉄も端から端まで乗って200円ほどと交通費はかなり安かった。地下鉄は改札の所で荷物検査があったり、電車やバスの椅子にクッション性がなかったりと、随所に日本との違いがみられた。図7に示す。また、街中には自由に乗り降りできる自転車がたくさん設置してあり、利用者は何かを登録するとそのサービスを受けられるようだった。図8に示す。

図7.バスの車内

図8.乗り降り自由な自転車

 
 寮には自炊できる設備がなかったので、食事はすべて大学内・外の食堂か、屋台、コンビニで済ませた。中国の飲食店はほとんどどのお店でも持ち帰りが可能であった。そして、200円もあればお腹いっぱい食べられるので、食費は日本と比べて全然かからない。安いことに加えて、食事、ジュース、お菓子、その他色々、とにかくサイズが大きかった。よって、食事に関するコストパフォーマンスは最高である。現地での食事の一例を、図9に示す。

図9.学食・外の食堂での食事例

 

4.考察

 一年間座学で学んだ中国語よりも、二週間現地で実践した中国語のほうがあっという間に身についてしまったので、語学はやはり、口に出すことと、相手に伝わることの喜びの繰り返しの中で、身についていくようだ。多国籍の留学生同士の会話は大半が英語によるものだったので、改めて英語の重要性も確認できた。あっという間にたくさん友達を作ってしまった人たちは、たいてい英語が流暢だったように思える。

 慎重な日本人と違って、外国人は音を聞くとすぐに、確信がなくても真似して声に出していく大胆さがあった。加えて、授業中にも積極的に手を挙げて発言していた。こういう点が、結果として語学習得スピードの速さにつながっており、私たち日本人には足りていない。日本人が消極的だと言われる訳がよく理解できた。

 

5.感想 

 日本のメディアでしか見ていなかった中国はあまり印象が良くなかったが、実際に行ってみると全然違っていた。まず、空港や商業施設などの建物や、乗り物、駅は日本と同じかそれ以上に大きくて立派で、作りもしっかりしており、特に技術面で遅れているとは感じなかった。そして電子決済化が進んでいるおかげで、現地の人々は財布や現金を持ち歩かず、ほとんどのことをスマートフォンで済ませてしまう様子は日本よりも先進国のように感じた。ただ、店員の接客態度、レストランや食堂・トイレの衛星面、公共の場でのマナーなどは、まだまだ日本人の感覚からすると信じがたいようなことが多く、このあたりの感覚の違いが、日本人の中国人に対する嫌悪感や印象の悪さを生み出しているのではないか、と考えた。

 人口がはるかに多く、経済面・技術面でも日本人が想像するより発展している隣国に対して、日本人はもう少し深く理解する必要があるし、自国は先進国である、と言い切れる余裕が本当にあるのか、ということを強く感じた。中国と日本はもっとお互いを理解する必要があるし、相互の理解によって国同士が今より仲良くなれれば、メリットがたくさんあるだろうと思った。