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【ルーマニア】留学後レポート

【派遣先】ブカレスト大学   【留学期間】2018年10月~2019年7月
現代教養コース3年 高橋 真央

 

 

はじめに

 2018年10月から2019年7月までの約一年間の留学が終わり、先日無事日本に帰国しました。留学していた一年間を振り返りながら、これから留学最終レポートを書いていこうと思います。

 

大学生活(2セメ)

 2セメスターは政治学部の授業を中心に履修しました。その中でも私が面白いなと感じた2つの授業を紹介したいと思います。

 まず1つ目は『Intro to the study of International relations security & development』です。この授業は主にヨーロッパに焦点を当てて、国家関係や人権保障、発展について勉強します。スペインのマドリード・コンプルセンテ大学の教授がゲストで来てくれた回には、スペインの社会問題について学びました。カタルーニャ州というバルセロナがある地域は、スペインからの独立を訴えています。その理由としては、カタルーニャは経済的に潤っているため、スペインの他の貧しい地域への税金を負担しているからです。また、2010年に自治憲章の一部が違憲とされ、カタルーニャ民族として否定されました。こういったことが原因でスペインではカタルーニャの自治問題が深刻化しています。日本にいたら、スペインのようなヨーロッパのある国に焦点を当てて学ぶ機会はあまりありません。また、メディアでもなにか動きが起こらないと報道されません。そのためこの授業を履修したおかげで、実際にそういった社会問題に直面している方から話を聞くことができ、スペインの政治について関心が深くなりました。

 2つ目は『Nazi Dictatorship & the Holocaust』です。この授業では第二次世界大戦のナチス党の独裁体制とホロコーストについて勉強します。ナチス党のヒトラーがどのように国民の心を掴んで、独裁体制を構築していったのか(プロパガンダなど)、そしてユダヤ教徒迫害、大量虐殺をしていったいきさつを学びました。私はこの授業をきっかけにホロコーストについて興味を持ち、実際に旅行でアウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所に足を運びました。そこでは、唯一の日本人公認ガイドの中谷剛さんから直接話を聞くことができました。中谷さんは"ユダヤ教のせいだ"という街中の声がホロコーストのすべての始まりだとおっしゃっていました。なぜそんなにもユダヤ教徒の方を恨むのだろうか。正直、そういう心の声が大量虐殺につながったということにショックを隠せませんでした。劣悪な環境で働かされ、ご飯も腐った野菜スープを与えられ、そこにいる人には人権などありません。ユダヤ教について知識がないこと、今生きている環境がどれほど幸せかということに気づかされました。授業から始まり、実際に足を運んで学ぶことができ、いい経験になりました。

▲ビルケナウ強制収容所

▲ユダヤ教徒の風習(亡人のために石を積む)

 

日本文化を広める

 

 4月はブカレストで日本文化を紹介するイベントがいくつか行われました。大きな公園内にある日本庭園では日本大使館主催で花見イベントが行われました。そこで私は折り紙をル-マニア人に教えるワークショップを手伝いました。折り紙を初めて見るからなのか、子供たちは目を光らせながら、「これ折りたい!教えて!」と言ってきました。作り方を教えてあげると、子供たちはすごく喜んでいました。その姿を見て、日本文化はとても魅力的なものだと分かりました。今までは日本文化を内からしか見ておらず、外からはどのように見えているのか気づきませんでした。この経験を通して、外から見たら日本文化は新鮮で、魅力的なものなのだなと思いました。日本文化に誇りを持ち、もっと海外の人に紹介したいなと思いました。


▲花見イベントでの様子

▲日本庭園内に咲く桜

 

留学を振り返って

 この留学を振り返ってどうだったかと聞かれたら、人間的に成長したというのが一番の感想です。日本にいるときはどちらかといったら、あまり行動を起こさないタイプの人間でした。また、人見知りをすることが多く、緊張でうまく話せないことも多々ありました。しかし、留学では見知らぬ土地に一人で行って、生活をしなければなりません。その中では自分が行動を起こさない限りは何も変わりません。誰かが自分のためにやってくれるなんてことはまずありません。そのおかげで、自然と外に出るようになったり、一人旅でイタリア、ドイツも旅行したりしました。1年前の自分だったら、絶対にしていないことだと思います。

 また、留学先では新しい人との出会いが多々あり、いい人たちに恵まれました。ルーマニアで会った人たちはみんな目標があって、面白くて、優しい人たちばかりでたくさんお世話になりました。そういった方たちに刺激を受けてここまで成長できたなと思います。留学中の交流だけではなく、これからの人生でも交流を続けていきたいと思います。この留学を通して学んだことは数多く、ここには書ききれないのでここらへんで終わりにしたいと思います。留学をさせてくださった福島大学国際交流センターの方々はじめ、両親、友人などには本当に感謝しています。本当にありがとうございました。


▲一人旅で行ったベネチア

▲カラフルな街並みのブラーノ島

▲帰国直前に行ったエドシーランのコンサート

▲ルーマニア名物デザート"パパナシ"