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留学体験記

【ドイツ】ドイツでの最初の二か月間

【派遣先】ルードヴィヒスハーフェン経済大学 【留学期間】2019年9月~2020年3月
経済経営学類 H.Kさん



 私がドイツに到着してからおおよそ二か月がたちました。私の派遣先であるルードヴィヒスハーフェン経済大学は福島大学からの派遣が初めてだと聞いていたので、どのような大学かよくわからないという方もいると思います。そのような方の参考になればと思います。

生活面について

 私の住んでいる街はルードヴィヒスハーフェンという街です。フランクフルトから90kmほどのところ(福島市~仙台間と同じくらい)にあり、近くにはハイデルベルクなどの有名な観光地もあります。しかしルードヴィヒスハーフェンには特に何もありません。街の雰囲気はというと、私が想像していたものと大分違っていました。まだほかのドイツの都市をあまり多く見ていないので詳しく比較はできませんが、ドイツ社会の現状が色濃く出ている街だと思います。

 次に多分皆さん気にしていると思われる生活費に関しては、ほぼ日本と同じくらいだと思います。食料品は日本よりも安めでその他のものは少し高めです。物の品質は値段相応といった感じです。少なくとの日本の100円ショップのような低価格で高品質なものはあまりないように思えます。



学業面について

 ルードヴィヒスハーフェン経済大学では多くの授業が英語で開講されていて現地の学生と一緒に受ける授業がほとんどです。多分70個くらいあります。経済に少しでも興味のある方なら1個くらいは興味のわく授業があるのではないでしょうか。その中で留学生は学科の縛りなくすべての学科の授業をとれます。
 私は福島大学でヨーロッパの社会問題などを勉強していたのでこちらの大学では主にEU(ヨーロッパ連合)に関する授業をとっています。これらの授業では毎回ほかの留学生の方と多くの時間をディスカッションに費やします。この時間が私にとって非常に楽しい時間であり、最も積極的に授業に参加しているときでもあります。
 主な内容はEUの領域拡大に伴うメリットデメリットやブレグジットに関する討論を行っています。その他の授業ではコンサルティングの授業やドイツ語をとっています。どの授業も受け身の姿勢ではなく積極的に発言や質問をして授業に参加するといった授業です。また大学の規模がそれほど大きくないため授業は10~20人ほどの比較的少人数の授業です。そしてこの大学には、日本語学部もあるため空き時間に日本語の授業や日本に関する授業に参加したりしています。

▲ルードヴィヒスハーフェン大学のメインのキャンパス
(留学生はこのキャンパスで勉強します)

その他

 せっかくヨーロッパにいるので旅行を楽しみたい。という方も多いと思います。私も月に二回ほどのペースで旅行をしています。これは都市にもよりますが、日帰りで隣国に行くといったことも可能です。私はEUの国をすべて回りたいので日々の支出をなるべく抑えて旅行にお金を回すようにしています。さらにこれからの季節はクリスマスマーケットが開かれる時期なので12月は毎週どこかに行く予定です。

▲イギリスに行った際にオクスフォード大学を見学してきました

まとめ

 こちらに来て約二か月がたちましたが、毎日が新鮮な日々で時がたつのが非常に早く感じます。そして昨日やっとビザの書類を受理してもらいました。申請してから約2か月かかりました。そして受け取りは12月です。この時点で日本人のビザなしでの滞在期間の90日ギリギリです。私のルームメイトはまだ移民局の予約すらとれていません。ドイツに留学する方ほぼ全員が現地でビザ申請になると思いますので、事前に知っておくと多少は身構えることが出来るのではないでしょうか。また必要な書類も担当者によって様々です。ドイツを留学先にする方、事前に必要な書類を徹底的に調べることをお勧めします。行った人に聞くのが一番かと思います。あと親と仲良くしておくこともおすすめします。私はいくつか書類を日本から送ってもらいました。

 ドイツのどこの大学かで悩んでいる方々へ。ルードヴィヒスハーフェン大学は、ドイツ語を徹底的に学びたいという方にはあまり合わないかもしれません。逆にドイツ語があまりわからないけど、ヨーロッパの大学で勉強してみたいという方にはぴったりの大学だと思います。こちらに来て初めてドイツ語を習うといった留学生もたくさんいます。日常生活はドイツ語ですが、まあまあ英語も通じます。

 そして最後に、私が留学に行くにあたって両親、親戚、国際交流センターの方々に非常にお世話になりました。この場をお借りして改めて感謝いたします。