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【ドイツ】ドイツ人は家で靴を脱がないのか

【派遣先】ハノーファー大学 【留学期間】2019年9月~派遣中
行政政策学類4年 高橋 尚史



 ドイツに到着してから8週間ほど経ちました。到着後はやらなければならないことが多く、また新しい生活にも慣れなければならなかったので、バタバタとしているうちにあっと言う間に時間が過ぎてしまいましたが、その間に気づいたことや感じたことが多くあったので、その一部を報告いたします。また、ハノーファーについての情報もいくつか書いておきますので、今後留学を考えている方がいらっしゃいましたら、参考にして頂ければと思います。

 

感じたことについて

 ドイツに実際に住んでみるからこそ気づけることが多いように思います。

 私は福島大学のドイツ語の授業でドイツの生活などについて学ぶ機会があったので、ドイツの文化について少なからず知識を持っているつもりでした。ですが、実際に現地に来てみると、新しいことに気づいては「ああ、そうなのか!」と思わされることが非常に多いです。

 現在、私は同じ大学に通うドイツ人の学生とシェアハウスに一緒に住んでいます。運よく現地の人と同居をするチャンスを得られたので、少しでもリアルなドイツの生活を味わおうと彼に倣ったスタイルで生活を送ることにしました。皿の洗い方やゴミの分別の仕方などでさえ日本とは異なっていて、そのやり方に倣うのはとても新鮮です。

 私は、ドイツ人は外から帰っても靴を脱がず、そのまま家で靴を履いて生活するのだと思っていましたが、意外なことにそのルームメイトは家に帰ると靴を脱ぎ、家用の靴に履き替えていました。また、ある友達の家では日本のように玄関で靴を脱いで靴下で家にあがることもあったので、自分がどこかで聞いたことや思い込んでいたことが必ずしも正しいとは限らないのだと思わされました。その他の点でも、ドイツのやり方で生活をしてみると日本との違いに気づくことが多く、特に最初の数週間は毎日が興味深い発見の連続でした。

 また、ドイツ人はルールに厳しく、気難しい人が多いと思っていましたが、実際には大雑把な人もいましたし、気さくな人がほとんどです。

 自分の中に持っていたステレオタイプのようなものや思い込みと実際に自分の目で見た現実を比べてみては、その違いに驚かされながら生活しています。

 

大学について

 ハノーファー大学はもともと城だった建物を大学のキャンパスとして利用しているので外観がとても美しく、その上、設備がしっかりしているので快適に過ごすことができます。また、各国の留学生が多く在籍しており、様々な人と出会えるので、これまで出会ったことのない国籍の学生との出会いやコミュニケーションを通して、自分の世界を大きく広げることができます。

 現在、講義を全て英語で受講しているのですが、これまで英語で講義を聞く機会が少なかったので、かなり苦労しています。ディスカッションをする講義もあるので、完全についていけるようになるにはまだ時間がかかりそうです。英語力が高くて困ることはないでしょうから、日本にいるうちからできる限り英語の技能は上げておくべきであったと思いました。

 また、この地域のドイツ語は標準的なものなので、ドイツ語を勉強したい方にはぴったりの場所かと思います。もちろん大学では留学生向けのドイツ語の授業を受講できます。さらに、タンデムパートナーという言語交換の相手を探すこともできるので、学習の機会は多く設けられていると思います。


▲大学のキャンパス

 

ハノーファー市について

 食費などの生活にかかる費用は日本と同じくらいか、ものによっては少し安いくらいです。衣類なども手ごろなものを入手することが出来るので、特別お金がかかることはありません。

 また、大学の学生証はセメスターチケットという公共交通機関の乗車券としても使用可能で、ハノーファー大学のあるニーダーザクセン州内であれば、多少の制限はありますが基本的に無料で移動することが出来ます。ハノーファー市内は交通網がしっかりしているので、バスと電車でだいたいの場所に行けるようになっているかと思います。私は、休日にはセメスターチケットを持って動物園や市内の観光名所などへ遊びに行っています。

 そして、これはハノーファーというよりはドイツの特徴なのですが、銀行や市役所で手続きをする場合には、事前に予約を取らなければならないことがあります。日本のように行ったその日に手続きをしてもらえるとも限らないので、事前に調べておくとよいかもしれません。

 当然日本との違いは多いですが、ハノーファーで生活をしていて困ることはほとんどないので、新しい生活に慣れるのはそれほど大変ではありませんでした。

 また、ドイツに90日以上滞在する場合には、必要書類を揃えてドイツ到着後90日以内に滞在許可を申請、取得しなければなりません。その申請は各地域の外国人局というところですることになるのですが、この外国人局の仕組みはドイツ国内でも地域によって少しずつ異なるようです。

ハノーファーの外国人局では、滞在期間が1年以内の学生は滞在許可の申請に当たっての予約が不要なので、交換留学生はいつでも申請することが出来ます。ただし、外国人局の担当職員によっても対応が異なり、私の場合、予約をしていないからという理由で、一度申請を受け付けてもらえませんでした。聞いていた話と違うことが起こり、最初はそれがストレスになっていたのですが、想定外の苦労することもまた留学の醍醐味のひとつだと思うことで少し気が楽になり、なんとか乗り切ることができました。ちなみに、最終的には別の日に予約を取らずに外国人局に行き、別の担当職員に申請することができました。

 

さいごに

 始めにも書きましたが、「百聞は一見に如かず」というように、自分の目と耳で実際に観察するからこそ気づけることが多いです。ドイツに来る前に何冊か本を読みドイツについての知識をつけてきましたが、実際に自分で経験してみると常に新しい発見や気づきがあるので、たいへん刺激的です。その感覚を言葉で完全に説明することはほぼ不可能なので、それを自身で味わえる点が留学の大きなメリットのひとつなのかと思います。

 また、こちらに来てから、自分自身のキャラクターについて気づくことも多かったように思います。自分の意外な長所や、認めたくないような短所が次々と見つかり、これもまた刺激的でした。「自分探し」という言葉がありますが、それとは少し異なり、今まで見えていなかった自分の側面が突然現れ、それに気づくことが度々ありました。

 ドイツに到着してから数週間しか過ぎていませんが、毎日濃密な時間を過ごしているように感じます。未だに思い通り行かずにてこずることも少なくはないですが、これからも一日一日を大切にして充実した留学生活を送りたいと思います。

▲ハノーファーの寿司レストランにて

▲ハノーファーの動物園にて

▲家の近くの庭園にて