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アメリカ・小売業視察セミナーに参加して

一般財団法人ダイユーエイト文化教育事業団が実施した「アメリカ小売業界視察セミナー」にこの秋参加した2名の学生より報告書が届きました。


ダイユーエイト アメリカ小売業セミナーに参加して  経済経営学類3年 物井 優

はじめに


10月28日から11月3日までの約一週間、福島に本社がある株式会社ダイユーエイト文化教育事業財団主催のアメリカ小売業セミナーに参加し、シアトルとラスベガスの小売店やホームセンターの視察を行ってきました。
このセミナーは、株式会社ダイユーエイトが26年連続で主催しているものであり、福島大学からは毎年2人の学生が参加しています。今後参加される方の参考になればと、経験したことをお伝えしたいと思います。

楽しかったこと、学んだこと


楽しいこと、学ぶことしかありません! 現場で働く社会人の方々と視察をするのは、知識不足の学生にとっては緊張することかもしれませんが、現地での案内人や説明をしてくれる講師の先生がいるため、不安無く、最先の小売り形態を学ぶことが可能です。そして、ダイユーエイトの社員の皆様も、優しく、的確に日本との違いやアメリカ小売業の凄さを教えてくれます。
シアトルでは、Starbucksの1号店や観光名所の訪問、ラスベガスではシルク・ドゥ・ソレイユによるMichael Jacksonショー「ONE」の鑑賞や噴水ショー、カジノ(21歳以上でないとできません)と存分にエンターテイメントを楽しんできました。

参加するべき理由


・株式会社ダイユーエイト文化教育事業財団に、飛行機代やホテル代をすべて負担して頂くなど、非常に良い待遇をしていただきました。
・小売店の視察と観光のバランスが最高に良い。様々な形態のスーパーマーケットや専門店、ホームセンターを視察することで、今後の時流は何かを考える契機になります。自由時間には、買い物やアトラクション、観光名所の訪問ができます。
・働いている社会人の方々と一緒に行動することで就活や求められるスキルなどについて考えるきっかけになります。
・理論と実践の往還ができるため、実感としての理解が得られます。現地の考え方や文化に触れることで、多くの気づきや考えを持つことができます。



ダイユーエイト アメリカ小売業セミナーに参加して  経済経営学類3年 佐藤 由宇


今回のアメリカ小売・流通業偵察セミナーでは、メジャーとローカルの両方を感じることができ、貴重な経験となった。

まず、ローカルな部分である。シアトルのPike place Marketでは、魚を投げるパフォーマンスを行なっており、従業員が楽しむことによって、お客様にも喜んでもらい、生産性を上げていこうという考えである(フィッシュ哲学)。他にもAmazon Goがあり、これはAmazonが手がける無人コンビニで、買い物をよりスマートにしていた。また、Amazonは社会貢献のために毎日7000本のバナナを配っていて、バナニストというバナナのスペシャリストを配置するほど尽力している。
一方、ラスベガスでは、99¢storeやdollar tree、dollar generalなど日本でいうダイソーのような店が低所得層の生活を支えていた。また、Outdoor Worldという店では、アウトドア専用店でありながら、店内はディズニーランドの様な非日常の空間が広がっていた。水槽やゲームなど顧客をワクワクさせる、そんな店作りを徹底しており、これが固定客の確保に繋がっていると感じた。

次に、メジャーな部分である。これは、観光の視点で伝えたい。視察プログラムを終えると自由時間があるが、シアトル滞在中にプログラム参加者と夕日を見に行った。シアトルは港町ということもあり、海越しの夕日は格別なものであり、日頃の悩みが吹っ飛びそうだった。機会があればぜひ夕日を見て欲しいと思う。
一方、ラスベガスでは、この世のすべての欲を見てきたと言ってもいいような体験をしてきた。私自身一番楽しかったのは、シルク・ド・ソレイユのMichael Jackson ONEである。このショーは人をワクワクさせるだけではなく、テーマ性を持っていて、心に訴えかける様な素晴らしいショーであった。また、眠らない街にふさわしいほど盛り上がっており、30分おきのベラージオの噴水ショーは心が洗われるほど綺麗だった。今回のセミナーは、大学生では味わえない様な多くの経験をさせて頂いた。

最後に、机で勉強するよりも、実際に体験することに勝る学びはない。違う文化に触れることで、新しい価値観や自分なりの考え方を身につけられると考えている。いまの生活に刺激が欲しいと感じている方や、未知との遭遇が好きな方には、是非参加して欲しいと心から思えるセミナーだった。