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【中国】留学報告レポート①

【派遣先】河北大学 【留学期間】2019年9月~派遣中
行政政策学類2年 小貫 和音

 

始めに

留学報告レポート製作にあたって

 私は今年の九月から中国にある河北大学に留学しています。留学開始直後は今まで学んだ中国語を役立てることができず、留学先で出会う人たちとうまくコミュニケーションを取ることが出来ませんでした。3ヶ月ほどが経過し、周りの助けもあってようやく寮生活や授業にも慣れ、周りを見られるようになってきました。しかし日本での河北大学に関しての資料が少なかったため、未だに困惑する部分もあります。例えば河北大学のホームページの留学生向けの情報は5年前から更新されていない部分があり、過去の先輩方の報告レポートとは授業の取り方が変わっていました。このような重要な情報が留学を始めてからではないと分かりませんでした。このように留学してから分かったことなどを含め、この報告レポートを作成したいと思います。このレポートが中国への留学を考えている方、河北大学にも興味のある方の参考になれば嬉しいです。

 

中国(河北省)について

 留学先である河北大学のある河北省は、中国の北部に位置し、都会過ぎたり田舎過ぎることもなくギャップを感じずに過ごせる場所です。気候の方は日光が強い、冬が寒い、湿度が低いといった違いがありますが、それほど大きいものではなく福島と同様に過ごすことが出来ます。細かく分けると河北大学は河北省保定市という所に位置し、河北省の中心であり北京からガオティエ(新幹線のようなもの)で一時間と比較的都市に近く、交通の便が良い場所です。市内の移動ではバス、シェア自転車、タクシーといった交通手段が日本より安く供給量も多いため手段に困ることはありません。この交通手段の豊富さは河北省だけでなく中国全体の特徴で、留学生でも使うことができ、留学中に国内旅行をしやすいため長期休みには国内旅行をする留学生が多くいます。

▲中国地図

▲河北省の位置

 

河北大学について

河北大学

 中国の北部の河北省にある唯一の重点総合大学で、様々な学部があり留学生の受け入れにも積極的です。アフリカ・ロシア系を始めとして多くの留学生が在籍しており、日本人は交換留学を含め10人が在籍しています。総合大学のため学部も多く、研究設備、蔵書数などあらゆる面で評価されています。キャンパスは保定市内に本部、新区、医学部に分かれており、この3つのうち留学生寮や必須科目の行われる建物が本部にあるため、留学生は基本的に本部内で行動します。大学内には食堂、スーパー、青果店、郵便局、ATMといった生活に必要なものは揃っており、大学付近にも銀行や携帯ショップがあり、歩ける範囲で生活することが出来ます。それでもたりないものは通販で簡単に買うことができ、大学内で受け取りをすることが出来ます。

▲河北大学本部

 

なぜ河北大学を選んだのか

 私は、大学入学時から中国語を学びたい、留学したいと考えていました。大学生活は自分の自由に時間を使える、自分でアルバイトをしてお金を貯めることが出来るため留学するのに一番いい時期だと思っていたからです。どの学校にいつ行くかを最初から考えていたわけではありませんでしたが、いろいろな場所でインターンをさせていただく中で、社会人の先輩方に沢山背中を押していただき、どうして学びたいのか、自分がどうなりたいのかと自分のキャリアについて考え、向き合うことが出来ました。高校時代に自分が係わっていた国際交流活動や、これから外国人労働者が増加していくであろう日本で外国語を学ぶ必要性、自分の武器と言えるものがない現状を変えたい。これらの思いから2年時秋からの中国語圏への留学を決意しました。
 福島大学の中国語圏の留学(学生交流)可能な協定締結校は3校あり、そのうち1つは理系向けの大学だったため、上海にある華東師範大学か河北省にある河北大学で悩んでいました。1年生の夏頃に中国への留学について金先生に相談したところ、河北大学を薦めていただきました。以前上海に行った時の事を思い返し、私は上海の大学よりも日本人が少なく福島に近い環境の河北大学を選びました。実際、河北大学は授業が少人数であったり、留学生を担当する先生方も素晴らしい方ばかりで、安心して中国語を学べる環境でした。

 

留学生活

 一番気になるのは実際に留学してみて、どんな生活を送っているかだと思います。まず生活の大部分を占める寮についてお話しします。
 寮は3種類あり値段が違います。高い方から一日40元、30元、25元で設備が変わってきます。値段別に寮の建物が違い、私はルームメイト重視で選んだので40元の寮(以後、大白楼)で生活しています。大白楼は6階建てで1~3階までが大学のホテルになっており4~6階が留学生寮になっています。4階には洗濯室があり、5階と6階にはキッチンがあり、すべて共有スペースとなっています。 料金は留学開始初日に半年分の管理費と寮費を合わせて払うため、初期費用として現金を持って行かなければなりません。しかし、大学のホームページには違う寮費や設備が記載されており、支払いの流れも詳しく書いていないので、実際には10万円程度を換金すれば間に合うかと思います。去年河北大学に留学した福島大学の先輩がいないためこういった情報の違いが度々あります。
 寮は原則2人部屋で、1人部屋希望の場合は倍の料金を払うことになります。私は1歳上のキルギスの方とルームメイトになりました。ここで部屋を決める前に、日本人と相性の良い国籍の生徒を紹介してもらうことが重要です。私たちと違った価値観を持っているので、爆音で音楽をかける、トイレの水で床を拭く、香水のきつい匂いなど一緒に生活していく上でストレスになる要因をできるだけ減らすのです。キルギスの生徒は日本の生徒と比較的相性が良いと言われ、実際私たちもお互い干渉することもなく快適に生活できています。 
 部屋の設備はシャワー、トイレ、ベッド、クローゼット、小さめの机、椅子、冷蔵庫、電気ポットがあり、特別足りないといったものはありません。しかし、アイロンやドライヤーなど熱を発するものはブレーカーが落ちてしまうので、4階にある洗濯室で使用しなければいけません。加えて部屋が狭いため、あまり多くのものを持ち込むことは出来ません。そのため日本から持ち込むのは消耗品や最低限の衣類にし、そのほかは現地調達が一番効率の良い方法だと思います。大学付近に必要なものがなかったとしても、中国では通販が非常に発達しており、各所に通販用ロッカーが設置されているため、大学にいながら必要なものをそろえることが出来ます。
 来年には新しい学生寮が完成するということなので、来年度からの留学生は新しい寮で生活することができるかもしれません。その場合は上に書いたデメリットが改善されている可能性があります。

 

サポート面

 大学内にある留学生寮の隣には国際交流課があり、在留手続きや留学生活での問題、中国語の資格などの対応を始め手厚いサポートを受けることが出来ます。他の国や中国国内の別の大学に留学した先輩や同級生の話と比べると、留学生に対して優しい大学だと思います。しかし、情報の共有や時間割など時間にルーズな部分があります。授業開始時間が記載されている時間より二時間遅れていたり、教室の記載が間違っていたり、選択授業と必須授業の記載が無いため、行ってから必要な授業なのか自分で聞きに行くことが必須となってきます。
 中国語で話すことができない場合は、英語で会話することが出来るので、できるだけ初期の段階でこれらの準備を終わらせる必要があります。もし心配ならば本部には日本語を話せる方が1人いらっしゃるので、事前にメールを送りアポイントをとる必要があります。

 

環境・衛生面

 大学付近の環境は悪くもなく、良くもなくといった印象です。日本と比べれば汚いな、不便だなと思う部分もありますが、自分が今まで日本という世界的に見てもよい環境にいただけで、特別ここが悪いのではないので、だんだんと慣れて気にしなくなりました。まず大学付近の天気、空気汚染についてですが、日本で報道されているのは特にひどい日を切り取ったもので、実際は特に気にすることはありませんでした。しかし、PM2.5は夏ではなく冬がピークということなので、次の報告レポートに夏と比較して書ければと思います。

▲大学周辺の空


 次に道路事情ですが、人口が多いため渋滞が多く、信号が赤でも行けそうだと思ったら車も人も関係なく移動するので、ぶつかりそうになることがあります。逆に信号を守る人のほうが珍しいので、自分で判断し移動することを学びました。また、歩道で商売をしている人がいるのですが、安全性に問題があるので気軽に買うのはお勧めできません。
 次に周囲の清潔さについでです。歩いていると、ごみ箱は100mおきに設置されているのではないかと思うほど多く見かけますが、捨てに行くという意識が低いのか、いろいろな物が捨てられており清潔とは言えません。清掃員の方が毎日掃除してくれていますが、次の日にはなにかしらで汚れています。
 ほかに気になるところは野良犬や野良猫などの動物です。日本で野良犬はあまり見かけない気がしますが、保定では野良犬をよく見かけますし、今も寮の駐車場にいます。野良はもちろん、飼われている動物でも日本では必須なワクチン注射はあまり行われていません。なので、病気を持っている可能性があるため、知らない動物に触らないほうが良いと先生方から注意を受けました。

 

周辺の立地

 大学付近には個人の飲食店が集まった場所があり、多くの学生は学食かこの場所を利用しています。中国のローカルな味を食べてみたいならおすすめです。注文する際に希望を言うと聞いてくれるので、好き嫌いがあっても大丈夫でした。中には韓国料理や日本料理もあるので、飽きずに食事をすることが出来ます。大体夜の10時までやっているので大変便利です。ちなみに日本料理のお店は、日本風ではなく、日本に留学経験があり、日本語を話せる方が経営しているので、普段私たちの食べているものとかなり近い味になっています。
 ほかにも大きめのスーパーがあり、そこでは必要なものをそろえることが出来ます。スーパー内には日用雑貨や衣料品、スポーツブランドもはいっており大変便利です。日用雑貨は日本と同じように買うことが出来ますが、スーパーに限らず食料品は量り売りで1斤(500g)当たりで買うことになります。自分の買いたい分を袋に入れ、店員さんに値段シールを貼ってもらうという流れです。



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